電動鼻水吸引器の中でも人気が高い、「メルシーポット」と「ピジョンのSHUPOT(シュポット)」。
両製品の違いを、口コミを含めて徹底的に比較していきます。
メルシーポットとピジョンの電動鼻吸い器、どちらにしようか迷っている!具体的な違いを知りたい!という方の参考になれば幸いです。
メルシーポット・ピジョン【比較表】
まず始めに、基本情報を表で比較します。
メルシーポットS-504 | ピジョン・シュポット | |
---|---|---|
サイズ | 約224×90×143mm | 166×152×134mm |
重さ | (付属品含む総重量は1.02kg) | 約800g(付属品含む総重量は約1.3kg) | 約0.9kg
吸引圧力 | -83kPa±10% | -80kPa±15% |
吸引流量 | 12L/min±20% | 16L/min±15% |
音の大きさ | 52dB | |
操作 | 〇 | ◎ |
お手入れ | △ | 〇 |
消毒方法 | 薬液 | 薬液・煮沸・レンジ |
ロングノズル | 〇 | △ |
カラー | 2種 | 1種 |
保証 | 2週間・使用後返品OK | 1年(問合せ対応) |
備考 | 2,000以上の病院で紹介 厳しい検査基準のもとで製造 | 500以上の病院で紹介 収納バッグつき |
価格 | 10,890円※1 | 13,200円 |
購入する | 購入する |
- 各情報は公式サイト・取扱説明書を参考にしています。
- 価格:2024年4月現在
- 1:ボンジュール・チューブホルダー含む「パーフェクトセット」
以下、詳しく解説していきます!
ピジョンの電動鼻水吸引器・新旧製品比較
ピジョンの電動鼻水吸引器は、今まで青色・四角い箱型の商品でした(旧型)。
しかし、2023年8月7日(鼻の日)にリニューアル商品(新型)SHUPOT(シュポット)が発売。
新旧製品の違いは、主に以下の5点です。
- 吸引力(吸引流量)が向上し、鼻の奥の鼻水が吸いやすくなった
- チューブへの鼻水流入防止機能を強化
- 静音設計(動作音10%ダウン)
- チューブが本体に収納できるようになった
- 取っ手がついて持ち運びやすさアップ
新型シュポットは、旧型と比較して吸引力がアップし、お手入れがしやすく、音も小さくなっています。チューブが本体に入れられるためコンパクトに収納することができ、取っ手つきで持ち運びやすくなりました。
また、新型のシュポットは本体に鼻水流れ込み防止ケースがついており、
水分がチューブに入り込んでしまっても本体に直接吸い込まれにくくなっています。
様々な改良が加わっており、口コミも上々です。
こちらの記事では、新型「シュポット」とメルシーポットを比較していきます!
サイズ(大きさ)・重さ
メルシーポットは約224×90×143mm、ピジョン:シュポットは166×152×134mm。
メルシーポットの方がスリムですが、ぱっと見ではピジョン・シュポットの方がコンパクトに感じます。
重さはメルシーポットが約800g(付属品含む総重量は1.02kg)、ピジョン・シュポットが約0.9kg(付属品含む総重量は約1.3kg)で、メルシーポットの方がやや軽いです。
吸引圧力・吸引流量
メルシーポット | ピジョン・シュポット | |
---|---|---|
吸引圧力 | -83kPa±10% | -80kPa±15% |
吸引流量 | 12L/min±20% | 16L/min±15% |
吸引圧力は、メルシーポットが-83kPa±10%、ピジョン・シュポットが-80kPa±15%
吸引流量は、メルシーポットが12L/min±20%、ピジョン・シュポットが16L/min±15%となっています。
吸引圧力に大きな差はなく、吸引流量はシュポットの方が勝ります。
音の大きさ
音の大きさは、メルシーポットが67dBなのに対して、ピジョン:シュポットは52dBとなっており
ピジョン:シュポットの方が、やや音が小さい設計となっています。
※2024年3月追記
メルシーポットの音の大きさについて、情報が変更となりました(67→50dB以下)。
”50dB以下まで改良し、他の据置き型電動吸引器の中で最も高い静音性を実現しています。”として情報が変更されました。
これにより、メルシーポット・シュポットで音の大きさにほぼ変わりがなくなっています。
操作のしやすさ
基本の使い方
メルシーポットは、チューブの中に鼻水がくっつかないように、使い始めと使い終わりに水を通す必要があります。※上の図参照
一方、ピジョン・シュポットはチューブの中に鼻水が入らない設計になっているため、水を用意する必要がなく、そのまま吸い始めることができます。
メルシーポットは本体のほかに水を入れたコップなどを用意する必要があります。
吸引力の調節方法
メルシーポットは手元のクリップで圧力を操作し、吸引力を調節することができます。
一方、ピジョン・シュポットは本体のダイヤルを操作して、吸引力を調節します。
子どもが動かないように押さえる必要があるので、鼻水を吸引中に本体を操作するのは難しいです。
その点、メルシーポットは鼻水を吸引しながら、手元で圧力を微調節することができるのがメリットです。吸引力も通常時よりぐっと高めることができます。
お手入れ・消毒方法
メルシーポット | ピジョン・シュポット |
---|---|
10パーツ以上 | 4パーツ |
メルシーポットは使用後に洗う部品が10パーツ以上となかなか多いのがデメリット。
そして、高温により変形するため電子レンジ・熱湯などでの洗浄・消毒はできません(水・薬液のみで洗浄)。
一方、ピジョン・シュポットはチューブに鼻水が入らないのでキャッチャー部分だけを洗浄すればよく、お手入れがとても簡単です。
薬液・煮沸・電子レンジでの消毒もできます。
お手入れのしやすさはピジョン・シュポットの圧勝です。
吸引ノズルの違い
メルシーポット | ピジョン・シュポット |
---|---|
専用ロングノズルあり | 専用ロングノズルなし |
本体にあらかじめついている吸引ノズルに大きな差はありませんが、メルシーポットには「ボンジュールプラス」という付属品(オプション)があるのが大きな違いです。
ピジョン・シュポットはS・Mサイズの違いのみで、ノズルの長さに大きな差がありません。
一方、メルシーポットのボンジュールプラスは細く長いノズルで新生児の小さな鼻の穴にも入れやすく、奥の鼻水まで吸い出しやすい設計になっています。
ボンジュールプラスはメルシーポット単品にはついていないオプションの付属品ですが、持っておいた方がいい一品です!奥の鼻水までしっかり吸引できます。ピジョンに専用のロングノズルはありませんが、代わりにボンジュールを使用している方も多いです。
カラーバリエーション
カラーバリエーションはメルシーポットがピーチ・グリーンの2種、ピジョン・シュポットはホワイト1種のみです。
また、メルシーポット本体に描かれたイラストは暗いところで20~40分間光るようになっています。
保証
保証期間は、メルシーポットが2週間・シュポットが1年間となっていますが
シュポットは商品到着後7日以内に限り商品の交換のみ可能で、返品・返金はできません。
一方、メルシーポットは商品到着後2週間以内であれば使用後であっても返品・返金可能です。※1回のみ。送料は購入者負担
ピジョン・シュポットの”保証期間1年”は問合せに対応してもらえる期間を表しているようです。商品の返品交換対応についてはメルシーポットの方が手厚くなっています。
価格
メルシーポット | ピジョン・シュポット |
---|---|
10,890円 | 13,200円 |
メルシーポット(ボンジュール・チューブホルダー込み)はピジョン・シュポットより2,310円安いです。※2024年4月現在
メルシーポット単品(9,799円)だと3,401円の価格差になります。
その他細部の比較
収納
鼻水吸引器を収納するときに意外と困るのが、チューブの存在です。
そのまま置いておこうとすると、ダラーンと落ちてノズルの先端が床や壁についてしまう、なんてことがよくあります。
メルシーポットは本体の付属品に「チューブホルダー」があり、好きな場所に張り付けられるようになっています。
一方、ピジョン・シュポットは本体の中にぐるぐると巻き入れて収納ができるようになっています。
メルシーポットのチューブホルダーは付属品(オプション)なので、単品の製品にはついていません!ご注意ください。
口コミ
メルシーポットとピジョン・シュポットの、Amazonや楽天市場での口コミをざっくりとまとめます。
- とにかく鼻水がよく吸える!
- 思ったより音が大きくない
- お手入れが手間
- 音が大きい
- お手入れが楽
- 鼻水がしっかり吸える
- 音が静か
- 奥の鼻水が吸えない
- 音が大きい
ピジョン・シュポットの口コミは、販売開始から間もないこともありまだまだ少ないです。
※旧商品と一緒に口コミが書かれてしまっているため、発売日(2023年8月7日)以降の口コミを新商品:シュポットの口コミとしてまとめています。
高評価の口コミでは、双方とも「鼻水がよく吸える!」「持っておくべき!」という声がとても多く
加えて、ピジョン・シュポットは「お手入れがとても楽!」という口コミが多数ありました。
一方低評価の口コミでは、メルシーポットについては「お手入れ(特にチューブの洗浄)が大変」という声が多く
ピジョン・シュポットは「鼻の奥にある鼻水が吸いづらい」という声がありました。
音の大きさについては、どちらも「思ったよりも気にならない」という方もいれば「気になる」という方もおり、個人差が大きいようです。
お手入れのしやすさはピジョン・シュポットに軍配があがり、吸引力に関してはメルシーポットの方が評価が高い印象でした。
その他
メルシーポットは世界2,000カ所以上の病院から紹介されており、国際規格の認証を受けた工場で厳しい検査のもと製造されています。
一方ピジョン・シュポットは全国500カ所以上の病院から紹介されていますが、検査基準については不明です。
メルシーポットの方が歴史が古いこともあり、紹介件数・知名度は高いです。また、シュポットには収納バッグがついてきますが、メルシーポットに付属品はありません。
おすすめはどっち?
以上の情報から、それぞれのおすすめをまとめました。
- 鼻奥の鼻水もしっかり吸いたい
- 手元で吸引力の微調節がしたい
- できるだけ安いものがいい
- 気楽に試してみたい
- お手入れが楽な方がいい
- 操作が簡単な方がいい
- コンパクトで収納しやすいものがいい
メルシーポットは洗うパーツが多くお手入れが面倒な点と、鼻水の吸引前後に水を通す必要がある点がデメリットですが
- 細長いノズルで鼻奥の鼻水もしっかりとれる
- 鼻水を吸いながら、手元で簡単に吸引力の微調節ができる
- ピジョン:シュポットより低価格
- 商品到着後2週間以内なら使用後であっても返品可能※1回のみ。送料は購入者負担
という点が大きなメリットです。
一方ピジョン・シュポットは、吸引ノズルが短いため奥の粘っこい鼻水が吸いにくい点と、メルシーポットよりも高価な点がデメリットですが
- 洗うパーツが少なく、お手入れがとにかく楽
- チューブに水を通す必要がなく、吸引操作が簡単
- コンパクトでチューブ全体を本体に収納できる
という点が大きなメリットです。
まとめ
- 鼻奥の鼻水もしっかり吸いたい
- 手元で吸引力の微調節がしたい
- できるだけ安いものがいい
- 気楽に試してみたい
- お手入れが楽な方がいい
- 操作が簡単な方がいい
- コンパクトで収納しやすいものがいい
ざっくりとまとめると、
とにかく鼻の奥までしっかり鼻水を吸いたい!という方はメルシーポット
操作・お手入れが簡単な方がいい!という方はピジョン・シュポットを選べば間違いありません。
私自身は、メルシーポットS-503(2017年発売の旧型モデル)を持っています。
音・振動はなかなか大きいですが、奥につまったネバネバの鼻水もごっそりとれるのでとても重宝しています。
新型のS-504はさらにコンパクト・静音になっているので、より使い勝手が良くなっていることでしょう。
吸引力については、普通に吸う分には正直弱いかな~と感じますが
手元のクリップで圧力を高めるとものすごく良く吸い取ってくれて、短時間でしっかり吸えるので子供への負担も少ない気がします。
吸引力が第一!という方には、クリップなどで圧力を高められるタイプがおすすめです。
※参考:クリップで圧力が高められる鼻水吸引器
メルシーポットの不満点はやはり、水を用意しなければいけない・お手入れ(特にチューブ洗浄)が面倒・収納力がイマイチという点。
これさえ改善されれば個人的には文句ありません!!
もろもろの準備や片づけが面倒なので、子どもの鼻水が気になりだしても「もう少し酷くなったらでいいか…」と鼻水吸引を後回しにしてしまいがちです…。
こまめに使いたい!できるだけお手入れが簡単で使い勝手がいいものがいい!という方にはシュポットがおすすめです。
一家に一台あれば大活躍の電動鼻水吸引器。
それぞれの違いを比較し、各ご家庭に一番合った商品を選択してみてください!
以上、”メルシーポットとピジョンシュポットの違い・比較まとめ”でした。
ご覧いただきありがとうございました!
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