下の子が生まれたあと、上の子のことが可愛く思えなくなってしまう症状。その名も上の子可愛くない症候群。
私自身も発症し、一時期は上の子に触られたくないとまで感じました。
そこで今回は、いつから上の子可愛くない症候群になり、いつまで続いたのか(いつ治ったのか)、一部始終を書きとめてみたいと思います。
懺悔の気持ちを込めて、当時のことを振り返りたいと思います…。
上の子可愛くない症候群について知りたい。同じような症状の人はいるの?などなど、悩んでおられるママの参考に少しでもなれば幸いです。
下の子が生まれるまで
下の子が生まれるまでは、上の子(長男)のことが本当に可愛く感じていました。
当時、まだ2歳半ばだった長男。
動作も言葉もまだたどたどしく、ようやく赤ちゃんから脱しつつあるかな~という頃でした。
こんなに可愛く大切だと思う長男がいるのに、下の子に愛情が持てるんだろうか。
長男を超える可愛さを感じられるんだろうか。なんてことを真剣に考えたりもしていました。
上の子可愛くない症候群というものがあることは知っていましたが、当時は長男のことがとにかく可愛く、疎ましく思ってしまうなんてことが信じられませんでした。
下の子を出産
下の子(次男)の陣痛が来たのは夜、長男を寝かしつけたあとのことでした。
スヤスヤ眠る長男を夫に託してひとり病院に向かい、深夜に出産。
入院中の約1週間は、コロナ禍だったこともあり面会は1日1時間のみとされていました。
長男は思ったよりも穏やかに入院中の時間を過ごしてくれて
面会に来たときには次男のことを可愛がってくれました。
退院後:上の子可愛くない症候群発症
産院を退院して自宅に戻ると、だんだんと長男の嫉妬が始まりました。
下の子を抱っこしていると「長男くん抱っこして!」と泣いたり
「次男くんのこと、嫌い!」と言ってみたり
私が見ていない隙を狙って、次男を引っかき怪我をさせる事件も勃発しました。
次男に傷がつくほどの危害を加えるとは思わず、油断してしまいました…。
ミルクを飲ませようとすると「長男くんがやる!」と言い張ったりもし
時々であればお手伝いは嬉しいのですが、毎度毎度のことになると手間も時間も余計にかかるのでしんどくなり
小さなわだかまりが積もり積もって、上の子のことが可愛く思えなくなっていきました。
そして、ある日気がついたのです。
「抱っこ」と上の子に言われて、抱っこしたくないと思う自分に。
上の子に触られたくない。近づいて来られることすら嫌だと思っている自分に。
下の子が生まれたら、しばらくは上の子を最優先にする!ということが
上の子の精神的なケア・上の子の赤ちゃん返りを早めに解消するためにも大切だと、頭ではわかっているのに
体が拒否をしていて、とても辛かったです。
しばらくは「嫌だ」と思う気持ちを抑え込んで、上の子の要求に応えるようにしていました。
自分の心にフタをして行動することで、莫大なストレスがかかりました。
そして何より、上の子のことが嫌だと思ってしまう自分に、「母親なのに…」と毎日毎日、自己嫌悪しました。
長男にとって母親は自分しかいない。
だけど、どうしても長男のことを可愛いと思えない。むしろ、疎ましく思ってしまう。
そんな自分が許せず、長男に対して申し訳なく思っていました。
長男につい冷たく当たってしまい、寝顔を見ながら激しく後悔する…という日を何度繰り返したかわかりません…。
上の子可愛くない症候群が治るまで
上の子可愛くない症候群に加え、慣れない2人育児ということもあり
しばらくは精神的にいっぱいいっぱいでした。
次男が生後2,3ヶ月のある日、夫に「長男のことが可愛く思えない。」と正直に自分の気持ちを話してみました。
すると夫は
きっとホルモンの影響なんだと思うよ。
時間がたてば変わっていくと思うし、あんまり思い詰めなくて大丈夫だよ。
と理解を示してくれたのです。
そこでスッと、気持ちが楽になりました。
自分が思っていた以上に、ひとりで抱え込み過ぎていたようです。
だんだんと2人育児に慣れ、長男も次男に嫉妬しなくなっていき
次男が生後半年を迎えるくらいには「上の子が可愛くない」という気持ちはなくなっていました。
まとめ
発症:産院退院後、徐々に発症(次男生後1か月未満)
ピーク:次男生後2,3ヶ月
いつまで:次男生後6か月くらいまで
特に上の子の
- 下の子を傷つける
- 下の子を抱っこしようとすると、自分を抱っこするようにせがむ
- 下の子のミルクをあげたがる(ありがた迷惑なお手伝いをする)
- 食事中に下の子の世話をしようとすると、自分で食べず食べさせてもらおうとする
などという行動が、上の子可愛くない症候群を加速させました。
下の子のお世話の邪魔をされることにストレスがたまり、上の子を疎ましく感じてしまうようになっていったように思います。
思い返してみると、長男の困った行動はやはり、下の子に対する嫉妬から起きていました。
”上の子の精神的なケアが大事”というのはうなずけます。
しかし、頭ではわかっていても実際に行動に移すのは難しかったです。
今、上の子可愛くない症候群で悩んでいたころの自分に声をかけるなら
「一番弱くて守らなければいけない”赤ちゃん(下の子)”がいるんだから、精神的に過敏になってしまうのは当たり前だよ!仕方ない!」
「全部ホルモンのせいだから!気にしない気にしない!!」
「時間がたてば自然に治るから!本当に!!もっと気楽に気楽に!!!」
と言いたいです。
そして今、まさに上の子可愛くない症候群に悩んでいるママさん。
悩んでいるということは、それだけ上の子のことを気にかけ、大切に思っているんだと思います。
どうやったら改善するかな、治るかなと悩み、この記事を読んでいる時点で、上の子に対する愛情は無くなってなんていません。パーフェクトです。
時間がたてば、必ず治ります。また、上の子が可愛いと思える日が来ます。
だから今はできるだけ、日々頑張っている自分をいたわってあげてください!!
私の場合、
①意識的に好きなことをしたり、ゆったり構えて時間がたつのを待つ
②悩んでいる気持ちを誰かに話す
ということが上の子可愛くない症候群の解消に効果的でした。ぜひ試してみてください…!
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!
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