次男には生まれつき、膝に大きめの青あざ(異所性蒙古斑)があります。
母親である私は当初あまり気にしていなかったのですが、次男が生後3週間ほどのとき
保健師訪問であらためて指摘されてから、治療した方がいいのかな…?と考えるようになりました。
かかりつけの小児科や3ヶ月健診の先生にも相談し、夫と話し合った結果
赤ちゃん・子供のあざ治療で実績のある「西堀形成外科」を受診することに決めました。
今回は、異所性蒙古斑の治療を決めた経緯と、実際に西堀形成外科を受診したレビュー、治療の経過を記録していきたいと思います。
同じくお子さんの「あざ」治療を考えている方の参考になれば幸いです。
治療を決めるまで
生まれつきのあざ
次男は生まれたときから膝に大きめの青あざがありました。
出産したとき、産院の先生から
これ、蒙古斑だからね!
と、すぐに指摘されました。
当初の私は、元気に生まれてきてくれただけで十分、と思い
あまり気にすることなく入院生活を終え、自宅での育児を始めました。
保健師訪問であらためて指摘される
次男が生後3週間くらいのとき、新生児(保健師)訪問がありました。
体重をはかり、順調だね~などと話をし、体全体のチェックをしてもらっているときに
これは異所性蒙古斑だね。
とあらためて指摘されました。
お尻以外の場所にできる蒙古斑を、異所性蒙古斑というそうです。
また、小さいながら背中にも濃い目の蒙古斑や「茶あざ」、首の後ろに「赤あざ」があることも指摘されました。
背中側は普段見ていなかったので、このとき初めて気がつきました。
ひざの青あざに関しては、範囲が広く色も濃いことから
- 将来残るかもしれない
- 今はレーザー治療をする人も多い
ということを言われました。
「蒙古斑」=時間がたてば消えると思っていたので、”将来消えずに残る可能性がある”ということをはっきり言われて
治療した方がいいのかな…?
と考えるようになりました。
夫に相談する
母親の自分は、膝にあるあざは次男の個性・チャームポイントだと本気で思っていましたし、あざがあることがかえって可愛くも感じていました。
しかし、当の本人にとってはコンプレックスになるのではないか。
でも、レーザー治療するとなると少なからず痛い思いをさせることになる。
どうすべきか一人では決めかねて、夫にも相談しました。
多かれ少なかれ、本人は気にするようになると思う。
治せるものなら、治しておいた方がいいんじゃないかな。
というのが夫の意見でした。
しかし、次男はまだ生まれたばかり。
なにもこんなに小さいうちから痛い思いをさせたくない…。
もしかしたら薄くなっていくかもしれないし、まだ様子見でいいかな。
と、いま一歩踏み出せずにいました。
かかりつけの小児科・3ヶ月健診でも相談
そして無事新生児を卒業し、少し時がたった生後3か月くらいのころ。
次男が風邪をひき、かかりつけの小児科を受診したついでに異所性蒙古斑について相談してみたところ
「範囲が大きく濃いので、残る可能性が高い」と、保健師さんと同じ意見。
治療するならできるだけ早い方が処置範囲が小さく済むし、痛い記憶も残らないのでおすすめだと言われました。
また、3ヶ月健診で状態を診てくれた保健センターの先生にも念のため相談してみたところ
この子の将来のためにも、早めに治療した方がいい。
とはっきりと言われました。
決定打
3ヶ月健診が終わってすぐ、近所に住むママ友のお家に遊びに行くことになりました。
ママ友には小学生の息子さんがいるのですが、次男の異所性蒙古斑を見つけたとき
うえー!!なにコレ?!
と、思わず大きな声を出していました。
悪い物を見るような、明らかにネガティブな反応。
そんな、あまりにもまっすぐな反応を見て、”子供は素直で残酷”なんだということをあらためて実感しました。
小さなころは、自分の膝がなぜ他の人と違う色をしているのか、なんてことはよくわかりません。
青あざが、からかいの対象になることだって十分に考えられます。
からかわれたり、どうしてこんな色なの?などと聞かれたりするたび
次男は少なからず悲しい・つらい思いをすることになるかもしれない。
そんな無用な悲しみは味わってほしくない。
そう思い、治療を決心しました。
今のうちに治せるなら治しておこう!すぐにでも治療を始めよう!
と、ようやく決心しました。
西堀形成外科レビュー
あざ治療をすることに決め、続いて問題になるのが「どこで治療するか」ということ。
かかりつけの小児科に相談したところ、赤ちゃん・子供のあざ治療で多数実績がある「西堀形成外科」を勧められました。
さっそくインターネットで受診予約。
次男が生後4ヶ月になってすぐ、治療を始めることになりました。
本院は長久手にあるのですが、交通の便を考えて名古屋駅にある「西堀形成外科クリニック タワーズ院」を受診することに決めました。
受診の流れ(初診)
最初にざっと、受診の流れをまとめておきます。
住所などの個人情報のほか、大まかな「あざ」の場所を記入します。
洋服を脱いで全身のあざを確認し、治療方法・方針について説明があります。
治療前後の状態を確認できるように、あざがある部分を病院専用のスマホで撮ります。
治療する部位に麻酔シールを貼り、効き目がでるまで30分待ちます。
待っている間により詳しく治療方法の説明があり、「治療同意書」を作成しました。
また、次回の診察予約もしました。
診察室から一旦待合室に戻り、レーザー室から呼ばれるのを待ちます。
身体を固定してレーザー治療。目を保護するため、子どもはアイパッチ、大人はサングラスをします。
軟膏を塗ったガーゼを貼り、サージカルテープで固定します。
自宅で患部のケアをするときにつかう軟膏や、解熱鎮痛薬の処方がありました。
つづいて、順を追って細かく説明していきます!
症状の診断と説明(あざの種類まとめ)
名前を呼ばれて診察室に入ると、まずスタッフさんと全身のあざの状態をチェックしました。
親が気になっている所はもちろん、全身にある「あざ」を一通りすべて見つけていきました。
よーく見ないとわからない程度のあざも指摘されます。
つづいて、それぞれの「あざ」の種類の診断や、治療方法について説明がありました。
あざには大まかに黒・青・茶・赤・白などの種類がありますが、次男にあるのは「青・赤・茶あざ」の3種類。
それぞれのあざについて、説明された内容をざっとまとめてみます。
異所性蒙古斑(青あざ)
あざの色がお尻の薄い蒙古斑と同じくらいなら自然に消える可能性が高い。
広い範囲にあざがある場合、服で隠れない部位・濃いあざを優先的に治療する。
赤あざ
【単純性血管腫】特に顔にできるとレーザー治療をしても消えにくい。
【ウンナ母斑】後頭部からうなじにかけて、皮膚の毛細血管が膨張することでできる赤あざ。自然に消える確率が一番高い。
【サーモンパッチ】顔の正中部分にできる赤あざ。消える確率は1/2くらい。
次男の赤あざは「ウンナ母斑」で自然に消える確率は高いですが、髪の毛で隠れない首の部分だけでも治療するのがおすすめ、と言われました。
茶あざ
自然に消えにくく、日焼けするとさらに濃くなりやすい。
治療効果がでにくい(有効率は0歳で1/2(薄くできるのは2人に1人)、大人は1/5)。
レーザー治療で薄くなっても、再発することが多い。
茶あざは治療の効果が出にくく、消えにくいとのことでした。
すべてのあざに共通
あざ治療をする上での注意点をまとめます。
- 治療完了までには平均5、6回以上かかる。また、完全に消すというよりはある程度薄くするかんじ。
- 保険適応は一部位につき3ヶ月に1回まで。
- レーザー治療の前後1週間は予防接種を控える。
- 飲食(授乳)はレーザーの1時間前までにする。
- 治療当日はシャワーのみにし、入浴は控える。
- レーザーを当てると患部が”やけど”の状態になるので、10日間くらい外用剤を塗る。
- 外用剤を塗っている間はプールに入らない。
- 患部は日焼け対策をする(治療終了後も1年程度は対策する)。
日焼け対策は特に、肌の炎症を防ぐためにも重要とのことです。
透明で目立たず、防水もできるテープタイプの日焼け止めをすすめられました。
また、患部が荒れているとレーザー治療ができなくなってしまうので、保湿などで肌のコンディションを整えるように言われました。
麻酔シール(ペンレステープ)を貼る
治療方法について一通り説明を受けたあと、治療部位に麻酔シール(ペンレステープ)を貼ります。
シールの大きさは1枚3cm×5cmほど。3歳以下は1回につき最大2枚まで貼ることができます。
初回はスタッフさんが貼ってくれるのですが、2回目以降は親が受診前に貼ります。
次男の青あざの範囲は広く、2枚ではおさまらなかったため、ひとまず上半分を処置することになりました。
痛みは7、8割軽減されますが、輪ゴムではじく程度の痛みは残るとのこと。
効果が出るまでに30分かかります。
待っている間にレーザー治療の同意書を作成するとともに、次回の診察予約もしました。
レーザー治療
診察室から待合室に戻り、ふたたび呼ばれるのを待ちます。名前を呼ばれたらレーザー室に入り、いよいよ治療開始です。
レーザー光から目を保護するために、子どもはアイパッチ・大人はサングラスをつけます。
治療台の上には固定ベルトがあり、子どもが動かないようにしっかり固定されます。
また、レーザー治療する先生のほかにスタッフさんが2人つき、次男の体が動かないように押さえていました。
子どもが動いてしまうとレーザーの誤射につながるため、体をしっかり押さえる必要があります。不快に思うときはすぐに言ってくださいね、とあらかじめ声かけがありました。
親は子どもの頭側に立ち、両腕が動かないように頭の上にあげておくように言われました。
体を押さえられて泣き始める次男。治療中はずっと泣いていました。
両手をさすったり握ったりして、なんとかなだめながら治療が終わるのを待ちました。
治療後の処置
レーザー治療が終わると、スタッフさんが患部に軟膏を塗ったガーゼを貼り、サージカルテープで固定してくれます。
処方箋の発行
最後に、自宅でケアするときに使う軟膏の処方箋を渡されます。
軟膏はプロペト&エキザルベを混ぜたものでした。
また、レーザー治療をすると発熱する場合があるため、解熱鎮痛薬(カロナール細粒)も処方されました。
初診にかかった時間
水曜日の午前中に受診したのですが、受付から治療終了まで、全部で1時間半ほどかかりました。
受診間隔
あざが大きく、一度にすべての範囲を治療することができなかったので
今回治療した部分の経過を見せるとともに、初回で治療できなかった部位を治療するために
1ヶ月後の受診をすすめられました。
同じ場所の治療は原則3ヶ月に1回。
範囲が広い場合などは、頻繁に通ってできるだけ同時進行で治療をすすめていくようです。
院内の赤ちゃん用設備
西堀形成外科クリニック タワーズ院には待合室にベビーベッドが1台あるほか、授乳室もありました。
授乳室にはオムツ替え台・オムツごみ箱も用意してあり、手洗い場はなく、手拭き・ハンドジェルが置いてあります。
全体を振り返って
診察から治療まで、思っていたよりもスムーズに進んだ印象でした。
診察・カウンセリングはとても丁寧にしてくれましたが、対応してくれるのはスタッフさんがほとんどで、実際に治療する先生と対面する時間は短かったです。
また、よーく見ないとわからない程度のあざも「ここにもありますね!」と細かく指摘され、治療した方がいいよ~という圧をかけられている気がしたのが少し嫌だなと思ったポイントでした。
病院側はボランティアで治療しているわけではないので、仕方がないことだとは思うのですが…。
そして、治療台の固定ベルトがけっこうボロボロだったのも少し気になりました。
しかし、全体的には満足。
なによりスタッフさんたちの対応がとても良く、診察から治療までの流れがスムーズで、さすが数をこなしている安心感がありました。
- 施設名:西堀形成外科クリニック タワーズ院
- 住所:〒450-6019 名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 JRセントラルタワーズ19階
- 電話:0561-42-8484
- 営業時間:月曜~土曜 9:30~18:00(13:00~は指定処置・クリニック指定患者のみの診療)
- 休診日:日曜・祝祭日
- HP:西堀形成外科 (nishihori-k.com)
最寄りの薬局
最寄りの薬局は 同じ建物(JRセントラルタワーズ)の15階にある「amano」です。
待合室は広めで窓口もたくさんあり、比較的早く薬をもらうことができました。
ドラッグストア併設でちょっとした日用品も売っているため、待ち時間の合間に買い物も楽しめます。
- 店名:amano JRゲートタワー店
- 住所:〒450-6615 名古屋市中村区名駅1丁目1番3号 JRゲートタワー15F
- 電話:052-756-2081
- 営業時間:【月~金】9:00~20:00【土曜】9:00~18:30
- 定休日:日曜・祝祭日
- HP:店舗情報 JRゲートタワー店 (amano-ltd.co.jp)
治療後の経過
膝の異所性蒙古斑
初回の治療が終了し、1週間ほどたちました。
毎日お風呂あがりに軟膏をたっぷり塗ったガーゼをつけ、軽くサージカルテープで固定し、紫外線対策&ガーゼがとれにくくなるようにフットカバーをしています。
”患部はやけどしたようになる”と聞いていましたが、思ったより荒れず、今のところ水ぶくれのようになることもなく経過しています。
肝心の治療効果はというと、よーく見ると少し薄くなったかな…?という程度。
もともとの色が濃く、まだまだ初回なのでこんなものなのかもしれません。
赤あざ(ウンナ母斑)・茶あざ・背中の異所性蒙古斑
また、首のうしろの赤あざ(ウンナ母斑)について、自然に消える確率は高いものの残る可能性もあるので
髪から出る部分だけでも治療することをすすめられました。
そして、背中にある小さな茶あざ・異所性蒙古斑も一緒に治療してもらうことにしました。
背中の左側が異所性蒙古斑、右側が茶あざです。
治療後当日、特に茶あざは色が濃くなったように感じ、治療しなければよかったかもしれない…と思いましたが
治療から2週間後、どのあざも前より少し薄くなりました。
茶あざはレーザーを当てた部分がカサブタになり、それが剥がれて”あざのない皮膚”になりました。
追記:治療開始から1年の経過
膝の異所性蒙古斑
治療開始から1年。ひざは上半分と下半分それぞれ4回ずつ治療しました。
途中強めのレーザー治療をしたときは、写真左のように患部が赤紫色になったり少しカサブタができたりしましたが
腫れたりジュクジュクしたりすることはなく経過しています。
写真だと少し分かりづらいですが、当初に比べるとだいぶ薄くなってきています。
成長して皮膚がのびたことで薄まってきている分もあると思いますが、初めに比べるとだいぶ薄くなりました。しかし、まだまだ目立つので治療は継続していきます。
赤あざ(ウンナ母斑)・茶あざ・背中の異所性蒙古斑
背中側は、赤あざ・茶あざの治療は1回きりでやめ、異所性蒙古斑だけ3回ほど治療しました。
茶あざは一度きれいになくなったのですが、数か月すると元に戻ってしまいました。
赤あざは初回治療後もしばらく残っていたのですが、1歳を過ぎるころには自然と薄くなり、今ではほとんど分からなくなっています。
異所性蒙古斑もだいぶ薄くなり、範囲も狭くあまり目立たないため、治療は3回でやめることにしました。
やはり茶あざは治療が難しいようです。成長とともに膝の治療範囲が増えてきており、麻酔テープが足りなくなってしまうので背中側の治療はやめることにしました。今後も経過を報告していきます!
まとめ
子どもの「あざ」については、考え方がいろいろあると思います。
悪性腫瘍のように体にとって悪い物ではないのに、わざわざ治療するべきなんだろうか。
痛い思いをさせてまで、治療すべきなんだろうか。
通院するにも労力がかかります。
我が家も、どうすべきか悩みに悩みました。
複数の小児科の先生に相談し、どの先生からも言われたことは、あざ治療は「やると決めたらできるだけ早く」が肝心だということ。
大きくなればなるほど以下のようなデメリットが出てくるからです。
- 痛さなどのつらい記憶が残りやすい
- 治療範囲が広くなる
- 皮膚が厚くなるため、治療効果が出にくくなる
- 押さえつけての治療が難しくなり、場合によっては全身麻酔を使う必要が出てくる
- 日焼け対策が大変になる
- 治るまでに時間がかかる
- レーザー後の色素沈着が起きやすくなる
- 学校や仕事を休むなど、スケジュールの調節が大変になる
- 大人になると自己負担額が増える
そして、本人が「あざ」をコンプレックスに感じ、精神的な苦痛を味わう可能性もあります。
大きくなって本人が”治療したい”と言うようになったら治療する、という選択肢もありましたが
親・本人どちらにとっても負担が軽く済む今のうちに、できることはしておいた方がいいかな、という結論になりました。
まだまだ治療を始めたばかりですが、できるだけ早く成果が出るといいなと思っています。
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以上、あざ治療を決心した経緯と、西堀形成外科クリニック タワーズ院での治療レビューでした。
我が家と同じように、お子さんのあざ治療を考えている方の参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!
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