電子レンジでチーズがカリッカリのグラタンを作りたい。パンを焼きたい。そして、ゆくゆくは子供と一緒に美味しいお菓子を作ってみたい。
そう思って電子レンジの買い替えを考え始めたのは、2020年の夏のことでした。
息子が成長し、だんだんと手がかかることが減っていくにつれて料理に力を入れるようになってきていました。
しかし当時使っていた電子レンジにはオーブン機能はついているもののオマケ程度の性能で、グラタンを焼いてみても焦げ目がつかず
お菓子のスポンジは膨らまず、パンを焼くなんて夢のまた夢。
オーブンだけを買い足すのは場所をとるので、いっそオーブン機能がしっかりした電子レンジに買い替えようと考えたのです。
メーカー・品種ともに様々ある電子レンジの中から悩みに悩んで、私は「石窯ドーム ER-XD7000(東芝)」を選びました。
しかし、高性能の電子レンジといえど、良いところばかりではなかった…。
今回は石窯ドームを選ぶまでに至った経緯の紹介と、長期間使ってみたレビューをしていきたいと思います。
もともとYouTubeでレビューの動画を載せていたのですが、文章でサクッと内容を見たい!という方々のためにブログでもまとめておきたいと思いました。
実際の質感や動きなどは動画の方を参考にしていただければと思います。
石窯ドーム購入に至るまで~4大メーカー比較、そして決断~
オーブンやグリルの機能がついた電子レンジは、「オーブンレンジ」と言われます。
マイナーなメーカーのオーブンレンジにも良いものはあると思うのですが
どうせ買うなら、知名度が高く安心感のあるものにしよう、ということで
オーブンレンジと言えば名高い4大メーカーをチェックしました。
- Panasonic(パナソニック):ビストロ
- SHARP(シャープ):ヘルシオ
- 東芝:石窯ドーム
- 日立:ヘルシーシェフ
Panasonic(パナソニック):ビストロ
- オーブン最高温度300℃
- トースト裏返し不要
際立った特徴はないものの、すべての機能が過不足ないオールラウンダーな印象。
家電屋さんにひととおり説明を聞きに行った時も、一番バランスがいいのはビストロ、と言われました。
SHARP(シャープ):ヘルシオ
- オーブン最高温度300℃
- 過熱水蒸気のみで加熱する「ウォーターオーブン」
- トースト裏返し不要
”水を使った電子レンジ調理”といえばヘルシオ。
とにかくヘルシーに調理がしたい、という人に向いているイメージ。
東芝:石窯ドーム
- オーブン最高温度350℃
- 「奥行き39.9cm」で薄型コンパクト
なんと言ってもオーブンへの力の入れようがすごい。
ネットで調べる限り、パンづくりが趣味という方たちが使っているオーブンレンジは石窯ドームが多い印象でした。
日立:ヘルシーシェフ
- オーブン最高温度300℃
- 重さと温度をはかるWスキャン
加熱水蒸気調理を推しているようですが、ヘルシオには劣る印象。
4メーカーの中で1番価格が安く、価格重視で高機能のオーブンレンジを使いたい人に向いています。
石窯ドームを選んだ理由
日常的に使う機能なども細かく比較して調べたりしたのですが
そもそもの買い替え理由が「オーブンで美味しい料理を作りたいから」だったので
オーブン機能がピカイチな石窯ドームに結局惹かれることになりました。
- オーブンの最高温度が350℃で業界最高、オーブンを頻繁に使うパン焼きさんからの支持も高い。
- そして名前の通り石窯のような構造がなんだかテンション上がる。
- 4大メーカーの中で1番コンパクトな作りで、置く場所に困らなさそう。
以上の理由で石窯ドームに決定しました。
石窯ドームレビュー
基本仕様
オーブンの予熱目安は180℃で5分、最高温度の350℃だと20分。
比較的短時間で予熱ができる印象です。
焼きムラは多少できますが、許容範囲といったところです。
トーストやオーブンで庫内があたたまると、自動的に冷却に入ります。
冷却時間は5~10分くらいかかり、冷却音はまあまあしますが
テレビなどの音をかき消すほどではなく、そこまで気になりません。
続いて、長期間使用して感じた良い点(メリット)・残念な点(デメリット)をまとめていきます。
良い点(メリット)
グラタンのチーズに焦げ目がつく!スポンジがしっかり膨らむ!パンが焼ける!と
買い始めの頃は特に、オーブンを使い倒して感動しました。
以前の電子レンジに比べると料理の出来がすこぶる良くなり、レパートリーも広がり、買い替えて良かったと思いました。
庫内は十分広く、2枚の天板を入れることができるのに
コンパクトなので、場所をとらず助かります。
ターンテーブルなどはなく、壁や天井も拭きやすいつくりのため
掃除がしやすく綺麗な状態を保ちやすいです。
清潔さを保ちやすいのは大切なポイント!
天板2枚と網、深皿が付属で付いてきます。
使う機会は少ないですが、イベントやパーティーの時など
いつもと違った料理が楽しめるので、嬉しいオプションです。
残念な点(デメリット)
ピザを焼く、などの時は使ってもいいかなと思いますが
何せ予熱時間が20分かかるので、手軽には使えません。
最初こそ頻繁に使ってみていましたが、今ではほとんど使わなくなってしまいました。
普段からたくさんパンを焼く、という方には嬉しい機能かもしれませんが
普通の料理でオーブンを使う分には、300℃くらいまで温められれば十分かなと思います。
買ってからすぐ、スチームを使ってパンを焼いてみたのですが
時間がかかる割にあまり美味しさを感じられませんでした。
普通にトーストした方がカリカリになって美味しかった…。
使ったのは最初だけで、今ではまったく使わなくなってしまいました。
構造上仕方がない問題なのかもしれませんが
加熱をすると電子レンジの扉部分に水滴がつき、隙間に落ちて行ってしまいます。
水滴を受ける部分が設置してあり、水が落ちるだけなので汚れにくくはあるのですが、定期的に掃除が必要です。
また、加熱後に扉を閉めたままにしておくと水分が庫内に残り
サビなどの原因になるため、加熱後しばらく扉を開けて換気する必要があります。
途中で裏返すことくらい、すぐにできるし困らないだろうと思っていましたが
毎日のこととなるとなかなか面倒です。
頻繁に使う機能だからこそ、妥協しないでおくべきだったと思いました。
オーブンやトーストを使用するとき、焼き上がり後に時間を延長することができるのですが
延長できるのは1回のみで、2回目は強制的に温めが終わり冷却が始まってしまいます。
冷却させないためには焼き途中で様子を見て延長ボタンを押す必要があり、少し不便です。
トーストやオーブンで庫内が熱くなったあとは、しばらく自動温め機能が使えなくなります。
また手動で操作して加熱しようとしても、普段より温まりにくくなるのが難点。
できるだけ最後にトーストやオーブンを使うように、もの温める順番を考える必要があります。
これに関してはまったくの謎です。
だいたい同じ場所で、同じくらいの量のものを温めても
アツアツになる時と、ぬるい時、はたまたまったく温まっていない時もあります。
センサーがうまく働いていないのでしょうか…。
おかずはすぐに温まりますが、とにかく汁物の温まりが悪いです。
延長して延長して、やっと温まる。
かと思えば、温めすぎで沸騰して庫内がビショビショになることも。
とにかく汁物の温め時は気を遣う必要があり、地味にストレスがたまります^^;
特に「温め時間1分」に設定してスタートするときに、自動温めにになってしまうことが多いです。
少しだけ温めるつもりが、自動あたためでアツアツにされてしまう、ということが何度もありました。
急いでいる時は確認する時間すら惜しく、なかなか辛いです。
まとめ
オーブン機能はとにかく良いものの、日常的に使う電子レンジ機能・トースト機能にはやや難あり、という印象です。
”高性能のオーブンレンジ”ということで期待が大きかっただけに、残念に感じる部分が多くなってしまったように思います。
いくらハイテク製品といえど、家電を買う際にはあまり期待をしすぎないことが大切だなと思いました。
オーブンの機能には大満足しているので、普段からお菓子・パン作りを頻繁にする!という方にはおすすめできる商品です。
オーブンレンジを検討している方たちの参考になれば幸いです!
以上、「東芝 石窯ドームER-XD7000:選んだ理由&長期使用レビュー」でした。
ご覧いただきありがとうございました!
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