2023年に爆発的に知名度が高まり、2024年4月には最新モデルが発売され、人気が衰えないファンシート・エアラブ。
大きな注目を集めている反面、本当にエアラブ(ファンシート)は必要なんだろうか。実際いらないのでは…?と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、エアラブは果たして本当に必要か。デメリットを洗い出し、必要性について徹底的に考察していきたいと思います。
エアラブが気になっているけど、不要な買い物はしたくない!必要性を徹底的に吟味したい!という方の参考になれば幸いです。
エアラブは必要か:結論
まず結論から申し上げます。
結論:エアラブ(ファンシート)はあった方がいい。
以下、詳しく解説していきます!
エアラブのデメリット
エアラブの必要性を考えるために、まずエアラブを持つ場合のデメリットをあげていきます。
値段が高い
ドーナッツ | ロリポップ | オレオ | |
---|---|---|---|
価格 | 11,800円 | 13,800円 | 19,800円 |
2024年現在販売されている最新モデルのエアラブ4は、一番安価なモデルで11,800円。型落ちのエアラブ3でも10,800円します。※2024年4月現在
できれば3,000円、よくても5,000円程度であれば即決できるかもしれませんが、正直ためらってしまう値段です。
夏場だけ使う製品に1万円…と考えると、なかなか手が出しにくいのが本音です。
やや重い
ドーナッツ | ロリポップ | オレオ | |
---|---|---|---|
重さ | 565g | 645g | 680g |
エアラブ3は約385gだったのに対してエアラブ4は500gを超えており、上位モデルになるほど重くなっていきます。
500mlペットボトル1つ分ほどの重さではありますが、できるだけ身軽に外出したい!という方にとってはデメリットに感じることでしょう。
モバイルバッテリーが必要
エアラブは単独で使うことができず、電源としてモバイルバッテリーが必要です。
すでに持っている方は特に抵抗がないかもしれませんが、エアラブのために新しく買わなければならない方にとってはためらう原因になり得ます。
ファンに干渉するものがあると風が弱くなる
写真左のように、ファンにシートが密着してしまうと風が弱まってしまいます。
シートが長いベビーカーや後ろ向きのチャイルドシートなどに使用する場合は、ファンに干渉するものがないように工夫する必要があります。
ファンを取り出すのが大変
エアラブは手洗いが可能ですが、洗う前にファンを取り除く必要があります。
ファンはネジでとめられているためドライバーを使う必要があり、取り出し口が狭めなので着脱に少し苦労します。
しっかりお手入れしようとするとなかなか大変です。
フィルターの寿命は6ヶ月
エアラブ4には空気清浄フィルター(※ドーナッツは別売)がついていますが、フィルターの推奨使用期限は6ヶ月となっています。
夏場だけの使用であれば数年はもちますが、十分な効果を発揮させるためには定期的に買い替えが必要です。
強・パワーモードは音が大きめ
音の感じ方は個人差が大きいと思われますが、私自身がエアラブを使用した際には
弱・中の音は小さめなものの、強・パワーモードになると一気に音が大きくなるように感じました。
屋外で使うぶんには問題ない程度の音ではありますが、シーンとしたところでは気になるかもしれません。
屋内は空調が効いているところが多いとはいえ、もう少し静音化されると嬉しいところです。
カラー展開が少ない
エアラブにはドーナッツ・ロリポップ・オレオという、スペックの違うモデルがありますが
最新モデル・エアラブ4のカラーバリエーションは各モデルとも3種類ずつとなっています。
ベビーカーやチャイルドシートにブラックやネイビーなどの濃色を選ぶ方が多い中、エアラブのカラーは淡色が多く
手持ちのベビーグッズと合わせにくいと感じる場合があります。
想像していたものと色が違った!という口コミもあるため、購入する場合は色合いをよく確認しておいた方が無難です。
汗腺発達への影響が心配
”汗をかく力は3歳ごろまでに決まる”といわれています。
【小児科医監修】汗をかく力は3歳ごろまでに決まる! | こそだてまっぷ (gakken.jp)
- 全身にある汗腺のうち、実際に活動しているのが能動汗腺
- 汗腺の数は生まれたときから大人と変わらないが、能動汗腺は成長とともに増加
- 2~3歳ごろまでに発汗機能が完成
- 体温調節機能を成熟させるために、発汗機能が完成するまでの時期に適度に汗をかく生活を送る必要がある
参考にさせていただいたのは”総合母子保健センター愛育クリニック院長:渋谷紀子さん”監修の記事で、2023年6月13日公開の比較的新しい知見です。
このような情報から、”エアラブを使用して汗をかきにくくすると子どもの汗腺の発達に影響があるのでは?”と心配に思う方もいらっしゃるようです。
温風・熱風がかかるおそれ
エアラブは外気を取り込んでシートの全体から送風する製品のため、猛暑の中では熱風になるおそれがあります。
逆に暑くなってしまう可能性があり、注意が必要です。
エアラブの必要性・メリット
続いて、エアラブの必要性・メリットをあげていきます。
近年の猛暑には冷房機器が必須
日本の夏の暑さは年々厳しくなっています。
ひと昔前までは真夏でも扇風機だけで過ごせるくらいでしたが、今や北海道でもエアコンがないと厳しい暑さ。
35度を超える猛暑日の年間日数も、各地で増加しています。
適度な汗をかくことが汗腺の発達に必要とはいえ、冷房器具を何も使わずに外に出るのは危険です。
ベビーカーは地面に近いため、体感温度がさらに高くなりやすいです。
赤ちゃんは体温の調節がうまくできないため、体温が上がり過ぎないようにうまくコントロールしてあげる必要があります。
「2-9:汗腺発達への影響が心配」の項目で引用させていただいた記事にも、以下のように注意があります。
冷房機器は、近年の猛暑には必須です。また、子どもは大人よりも体温が高い傾向にあり、暑がりです。汗をかくことは大切といっても、エアコンなどを適切に使って暑さを乗り切りましょう。
【小児科医監修】汗をかく力は3歳ごろまでに決まる! | こそだてまっぷ (gakken.jp)
冷房器具の使い過ぎは確かによくありませんが、適度に使用することは健康を守るために必要です。
熱中症・汗疹対策になる
夏場はもちろん、気温の上がり始める梅雨の時期など、
まだ体が暑さに慣れていない時期に急激に気温が高くなるときは特に熱中症に注意が必要です。
また、大量の汗をかいたままにしておくと皮膚に炎症が起きて汗疹(あせも)の原因になります。
エアラブはスイッチひとつで子どもの体温を下げてくれるほか、背中側の通気性をあげることで汗疹の発生を抑えてくれます。
ベビーグッズの汗汚れを防げる
暑い日にベビーカーやチャイルドシートにそのまま赤ちゃんを乗せると、大量の汗でビチョビチョになります。
最近は背中側がフルメッシュになっているような通気性の良いベビーグッズも多いですが、しっかりお手入れしようとするとかなり大変です。
エアラブを敷いておけばベビーカー・チャイルドシート本体への汗汚れを防ぐことができ、エアラブはシート全体を取り外して手洗いできるので衛生的です。
エアラブもファンを取り除く手間こそありますが、ベビーカー・チャイルドシート本体を洗うよりは簡単にお手入れできます。
保冷剤など暑さ対策アイテムを複数持ち歩くよりもいい
夏の暑さ対策に保冷剤を持ち歩く!という方は多いと思われますが、保冷剤は重くかさばるため替えまで用意するとなると大変です。
また、保冷剤は結露しやすいので荷物が濡れてしまうこともしばしば。
さらに、保冷剤を直接子どもに当てると体温を下げ過ぎてしまう原因になるため注意が必要です。
ほかにも、ひんやりシート・扇風機などの暑さ対策グッズを組み合わせようとすると結局エアラブと大差ない金額になります。
重さについても同様です。
それぞれ商品を選び、購入し、つけ外しする手間を考えると、エアラブは1つで済むので楽ちんです。
子どもを冷やし過ぎない
保冷剤では子どもの体温を下げ過ぎてしまうことがありますが
エアラブは体の部位ごとに最適な強さの風が出るようになっており、子どもの体温を急激に下げにくい設計になっています。
単純に風を当てるのではなく、効率よく適度に体温を下げてくれます。まさに現代テクノロジーの結集!
ファンの安全対策◎
干渉物がないように注意する必要があったり、ファンが取り出しづらいというデメリットはありますが
ファンがシートの裏側にあることで、子どもの食べこぼしやホコリが入ったり手足を挟む心配がなく
万が一子どもがファンの取り出し口を開けても、簡単には取れないようになっているため安心です。
デメリットはありますが、安全性を第一に考えた設計になっているため安心して使用することができます。
ファンシートの中ではピカイチの静音性
強・パワーモードこそ音が大きめですが、弱・中モードの音は小さく室内でも使いやすいです。
なにより、他のファンシートに比べると静音性が高く、赤ちゃんの睡眠を妨げたり周囲に迷惑をかける心配が少なく済みます。
強・パワーモードでも屋外なら気にならないレベルです。
親子とも快適に外出できる
たとえ猛暑でも、子どもが快適に外出することができ
「暑い!帰りたい!」などと暑さで機嫌を悪くすることが少なくなるため、親の負担も減ります。
子の機嫌がいいと、親の動きやすさは段違いです。親子ともにwin-win!!
育児・外出モチベーションアップ
エアラブはデザインが可愛く質感にも高級感があるため、愛用のベビーカーやチャイルドシートがより華やかになり気分があがります。
せっかくエアラブを持っているんだから使おう!出かけよう!というモチベーションにつながり、暑さに負けずに子どもと夏を楽しむことができます。
まとめ;エアラブはいらない?
結論:エアラブ(ファンシート)はあった方がいい。
筆者はエアラブのデメリットについて、以下のように考察しました。
- 価格→冷却シートや保冷剤・扇風機など用意すると費用に大差なく、エアラブは1つで暑さ対策が完了するので楽
- 重さ→保冷剤などの涼感グッズをたくさん持ち歩くよりはマシ。荷物も濡れない
- バッテリーが必要→災害時の備えにもなり、あると何かと便利
- ファンの干渉に注意必要・取り出しにくい→安全対策は◎
- フィルター寿命あり→夏場だけの使用であれば数年はもつ
- 音の大きさ→屋外使用や弱・中モードなら気にならない程度
- カラー展開→明るくポップ・華やかな印象になる。濃色展開は今後に期待
- 汗腺発達→適度に使用する分には問題ない。むしろまったく冷房器具を使わないのは危険
- 熱風が出る?→背中側の通気性がよくなることで汗疹(あせも)が抑えられる。気になる場合は保冷剤を併用すると最強
エアラブの価格は高めですが、保冷シートや扇風機などを用意する費用を考えると大きな差はなく
別々に選んで購入したり装着する手間がなく、エアラブ1つで暑さ対策が完了する点がメリットです。
参考:人気保冷シート・扇風機
もちろん、エアラブを保冷剤と併用するとさらに効果的に暑さ対策ができます。
付け方としては、保冷剤をエアラブの下に敷く方法が効率的です。送り込まれた外気が冷たいシートの中を通ることで冷やされます。
※猛暑日の熱風対策としてpoled公式からファンのまわりを冷やすアイテム:エアラブ クールプラスが販売されていますが、2024年4月現在売り切れとなっているのに加えて冷蔵のみで冷やす(冷凍できない)製品のため、冷却効果が弱く持続時間が短い点がネックです。
昨今の夏の厳しい暑さには、冷房機器が必須です。
デメリットを上回るメリットがあることから、エアラブ(ファンシート)は持っておいた方がいいという結論に至りました。
エアラブ3は2024年4月現在ドーナッツのみ販売されており、エアラブ4よりお得に購入することができます。
とはいえ、エアラブはやっぱり高価です。
価格が高すぎてどうしても手を出そうと思えない…という方は
のように安価なファンシートもあるため、検討してみてはいかがでしょうか。
エアラブのジェネリック的なファンシートもたくさんあります。以下の記事に詳細をまとめているので、よかったら参考になさってください。
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以上、”エアラブは必要か。デメリットを含めて徹底考察!【エアラブいらない説】”でした。
ご覧いただきありがとうございました!
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